シンガポール航空ビジネスクラス搭乗記up

【ルフトハンザ】無償アップグレードによるビジネスクラス搭乗記(フランクフルト~羽田)

2018年12月に中欧へ行った際に、羽田空港からドイツのフランクフルト国際空港までルフトハンザドイツ航空(Lufthansa)を利用しました。先日の記事では、ラウンジや往路で乗ったプレミアムエコノミークラスの様子をご紹介させて頂きましたが、今回は後編として、復路で乗ったビジネスクラスの様子をご紹介したいと思います。

復路のフライト情報

<復路>
2018年12月某日
航空会社:ルフトハンザドイツ航空
便名:LH0716
機種:ボーイング747-8
出発予定時刻:フランクフルト国際空港17時55分
到着予定時刻:羽田空港13時5分
予定飛行時間:11時間10分
予約クラス:プレミアムエコノミー(搭乗の際にビジネスクラスへ無償アップグレード)

なぜ、ビジネスクラスへアップグレードされたのか

往路、復路ともにプレミアムエコノミークラスで予約していたのですが、復路はラッキーなことにビジネスクラスへ無償アップグレードとなりました。

推測にはなりますが、恐らく、エコノミークラスのキャンセル待ちの人が複数おられたようで、エコノミーの人をプレミアムエコノミーへ、プレミアムエコノミーの人をビジネスへ移動させることでキャンセル待ちに対応しておられたと思われます。そして、プレミアムエコノミーの乗客のなかでも、スターアライアンスゴールド会員を優先的にアップグレードさせるなかでラッキーなことに順番がまわってきたのかなと思います。

つまり、以下4点が揃い、アップグレードになったと推測されます。

  • エコノミークラスでキャンセル待ちがでている
  • ビジネスクラスに空きがある
  • わたしがエコノミーではなく、プレミアムエコノミークラスで予約している
  • わたしがスターアライアンスゴールド会員である

ということで、少なくとも今回のアップグレードについては、服装などを含めた、見た目、身なりといった側面は関係なさそうです。

いつビジネスクラスにアップグレードされたのか

いつのタイミングでアップグレードが判明したかといいますと、飛行機に搭乗する直前、搭乗券の2次元バーコードを搭乗口の改札機にかざした際に判明しました。通常、バーコードをかざすと「ピッ」と音が鳴り通過していくだけですが、わたしがバーコードをかざしたとき、音が鳴るだけでなく、改札機から紙が出てきたのです。なんだろうと思って見てみると、New Seat BUSINESS CLASSと書かれています!

おおーーー、嬉しい!!!。そう内心思いつつ、そして、突然やってきた幸運に驚きつつ、ビジネスクラスに向かいました。

ビジネスクラスの座席はどんなの?

今回の機体のビジネスクラスの座席数は、ルフトハンザのHPの情報によると、メインデッキ(1階)に48席、アッパーデッキ(2階)に32席の計80席となっています。わたしはアッパーデッキの通路側の席が割り当てられました。

最近のビジネスクラスは、座席を互い違いに配置したスタッガードといった配列や通路に対し斜め向きに座席を配置したヘリンボーンといった配列など、個室感覚を重視した座席配置が多くなってきていますが、ルフトハンザの今回の座席は通常の座席配列でアッパーデッキ(2階)は2-2配列となっています。メインデッキ(1階) は2-2-2配列です。スタッガード配列やヘリンボーン配列の場合は、どの席からでも直接通路に出ることができますが、今回はそうはいかず、通路側の乗客が寝ている場合、窓側の乗客は通路側の乗客を起こすか、大きく足を広げ、寝ている乗客の上を飛び越えて通路に出る必要があります。寝てる状態ではなく、座っている状態であれば、前を通って通路にでるスペースは十分にあるのでその点は安心です。

スタッガード配列やヘリンボーン配列について、wikipediaにわかりやすい説明があります。

上の写真のモニターの横には、ブランケットとシートをフルフラットにして寝る際に敷くマットが置かれています。 白色の袋に包まれているのがマットです。 敷くと、以下の写真のような感じになります。あっ、枕カバーのデザインが素敵ですよね~。サイズも大きく、デザインも素敵で嬉しかったです♪

シートのリクライニング調整は、肘置き部分にある操作パネルから行います。フルフラットにしたいときは、下の写真の赤丸部分を1回押せば、10数秒ほどでフルフラットになります。

フルフラットにした際には、下の写真でブランケットと敷きマットが置いてある場所に、足先を置くことになります。シートをフルフラットにすると、シートの先端がこの部分にちょうどひっつく状態になります。

わたしが1週間ほどの中欧の旅を終えて疲れていたこともありますが、フルフラットにしたシートに身体を沈めると、すぐに眠りに落ちました。本当に快適に眠ることができ、途中、ほぼ目は覚めず、フルフラットの偉大さを実感しました!

モニターの下には収納スペースが2つあり、赤色矢印のところの収納スペースには、ポーチ入りのアメニティ、ミネラルウォーターのペットボトルが入っていました。ビジネスクラスの座席は、身近な場所にいろいろとモノを置ける収納スペースがあるのが嬉しいですね。

また、そのほかに室内着(パジャマ?)も配られましたが、視界に入る範囲でこの室内着に着替えておられる方はいなかったです。

ビジネスクラスの隣りの座席との間隔はどのくらい?

隣りの座席との間隔は、エコノミーやプレミアムエコノミークラスの座席と比べると幅広くとってあるものの、仕切りのパーティションがない為、座っている状態のときはプレイべート感はほとんどありません。家族や友達、カップルと隣同士で座るときは良いですが、そうでないときは、ビジネスクラスの割には距離が近いなと感じるかもしれません。リクライニングを深く倒したり、寝る体制になると、写真からもわかる通り、多少のプライベート感があります。寝るときにお隣の方と顔を接することはないので、その点はとてもありがたかったです。

ビジネスクラスの機内食はどんなの?

まず、搭乗して間もなくすると、ウエルカムドリンクが提供されます。そして、離陸して安定飛行に入るとすぐにドリンクサービスがありました。ドイツの航空会社ということで、ドイツ産の白ワインを頂いてみました。ナッツ付きです。エコノミーやプレミアムエコノミーでは袋入りのスナックがでてきますが、このナッツはお皿に入れての提供でした。

そして、そう時間を置かずに夕食の時間となりました。洋食か和食を選べ、さらに洋食は前菜は3種類から、主菜も3種類、デザートも3種類から選べるようになっています。わたしは洋食を以下内容で頂きました。

  • オードブル
    スモークトラウトサーモン、ジェンとフェネルのサラダ、カボチャ、エルダーベリーのヨーグルト
  • サラダ
    ラムズレタス、クルミ、パンプキンシードオイルドレッシング
  • 主菜
    伝統料理ガチョウのロースト、赤キャベツ、ポテトダンプリング
  • デザート
    ローズマリー香る羊乳チーズ、ゴーダ、モンタニョーロ、ティータイムチーズ、アプリコットジンジャーチャツネ

パンは複数の種類をバスケットに入れてCAさんが座席まで持ってきて下さり、好みのパンを選ぶことができます。食べ終わると、おかわりも聞きに来てくれました。さすがにお腹いっぱいでお断りしましたが、いろいろな種類があって美味しそうでした。

その後、お夜食などは頂かず、ぐっすり寝まして朝食の時間となりました。朝食も洋食か和食から選べるようになっており、わたしは和朝食を頂きました。

  • 前菜
    たらこ出し巻き卵、赤ピーマンソース、焼き蒲鉾、蓮根煮、胡瓜と茄子のお漬物
  • 小鉢
    ほうれん草の胡麻醤油和え
  • 台の物
    鱈の醤油焼き、鶏の唐揚げ、蓮根、人参、御飯
  • 味噌汁椀
    味噌汁
  • デザート
    新鮮な果物

全体的に味が濃かったですが、久々の和食、とても美味しく頂きました。

写真では割れてしまっていますが、クリスマスシーズンということで、 ドイツ製のクッキーも頂きました。

また、今回の機内食で素晴らしいと感じたのが、食事の提供の仕方です。アッパーデッキ(2階)は前半3列、後半5列に分かれており、その間にちょっとしたスペースがあります。そこにワゴンを置き、CAさんが各座席にドリンク、食事の選択をヒアリングしに来て、ワゴンに戻り食事を用意し、座席まで運んできてくれます。ミールカートを動かしながらの配膳ではないことで空間に落ち着きがあり、ゆっくりとした気持ちで食事を取ることができました。

ビジネスクラスのアメニティはどんなの?

アメニティはルフトハンザのクリスマス仕様のオリジナル巾着に入っており、中身は歯ブラシ、靴下、アイマスク、耳栓、ヘッドフォンの耳部分のカバー、ロクシタンのリップクリーム、アイクリームでした。ちょっとしたことですが、アイマスクのデザインもクリスマス仕様になっているのが何気に嬉しいです。捨てずに今後もしばらく使おうと思っています。

ルフトハンザのビジネスクラスに乗るメリットは?

ご紹介してきた点も含め、エコノミークラス、プレミアムエコノミークラスと比較してのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 座席の幅が広い
  • 座席の前後の間隔が広い
  • 座席がフルフラットになる(→寝やすい)
  • 座席に収納スペースが多い
  • 搭乗して間もなくすると、ウエルカムドリンクが提供される
  • 食事のグレードが高い
  • ドリンクの種類が多い
  • ゆっくりとした雰囲気で食事ができる
  • 専任のCAさんが付いてくれる(常に同じCAさんが対応して下さいました)
  • CAさんの接客が丁寧である
  • ポーチ入りのアメニティが付いてくる
  • スリッパが付いてくる
  • ヘッドフォンがBOSE製でノイズキャンセラリング仕様である
  • モニターが大きい

色々とメリットはありますが、個人的にはフルフラットになるシートが一番のメリットと感じました。そして、担当のCAさんはドイツ人と思しき男性の方でしたが、接客が丁寧で、紳士的な対応でとても好印象でした。ということで、ぜひともまたビジネスクラスに乗りたいところではありますが、チケット代もそれ相応にお高いので、マイルの特典航空券だとか、1年ほど前の価格が抑えられている時期に購入するだとか、何かしらかの工夫がないと、個人的には簡単にビジネスクラスを選択することはできないな、というのが正直なところです。

以上、ルフトハンザドイツ航空のビジネスクラスの紹介でした。ルフトハンザの飛行機にご興味がある方や乗ることを考えておられる方の参考になると嬉しいです。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます!

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